建物や家屋の寿命を延ばす上で、「屋根の状態」はとても重要。

雨や風から建物を守る役目をしているので、屋根は雨漏りの発生原因にもなりやすいんです。横浜市は大雨や台風の影響を特別受けやすいわけではありませんが、油断は禁物です。

屋根材の種類によって差はありますが、一般的に屋根の耐用年数（寿命）は20〜30年と言われていて、できるだけ長く建物を維持するには、しかるべき時期に適切な屋根修理やメンテナンスが必要になります。

屋根のトラブル、雨漏り、雨どいの劣化などに気づいたら、早い段階でプロに相談してみましょう！

とはいえ…屋根の葺き替え工事は足場を組んで高いところで行うもの。

1日で終わるような簡易的な工事ではないですし、ある程度の費用もかかります。

だからこそ、信頼できる横浜の業者に依頼することが大事！

実際に屋根修理を依頼する時には、きちんとした手順で施工してくれる横浜市内の業者を選びましょう。

そのためにも、「どんな工程で作業するのか」を把握しておくのがおすすめです！

今回は屋根修理の中でも代表的な「葺き替え工事」の工程について詳しくご紹介します。

「葺き替え」と「重ね葺き」の違いは？

屋根のリフォーム方法は大まかに二つ。

「葺き替え工事」と「重ね葺き工事（カバー工法）」があります。

「重ね葺き工事」は既存の屋根の上から新しい屋根材を重ねる方法です。

古い屋根材を撤去する必要がないので、費用が安く抑えられるメリットがあります。

「葺き替え工事」は既存の屋根を剥がして、下地調整を含めて丸ごと屋根を交換する方法です。

「重ね葺き工事」よりも費用も工期が上乗せされますが、建物全体の防水性や耐震性を高めることにもつながります。

天井から雨漏りしている場合は、屋根の下地が劣化している可能性があるので、葺き替え工事を行うことが多いです。

どちらの方法が適しているかは、屋根や建物の状態や費用面などを含めてプロに判断してもらいましょう。

屋根の葺き替え工事の流れ

では、今回は丸ごと屋根を交換する「葺き替え工事」の施工内容を追っていきましょう。

それぞれの作業の注目ポイントもチェックしてみてください。

①足場の設置

屋根の工事は高所での作業になります。

そのため、まずは足場の組み立てからスタートします。

建物の規模や状態、周囲の環境によって多少差はありますが、一般的な戸建住宅であれば足場の完成は半日〜1日くらいです。

足場の機材を運ぶための大きな車両が来たり、足場を組み立てる時には特有の金属音が響くので、騒音トラブルにならないように、あらかじめ近隣の方々に報告しておくとよいでしょう。

②古い屋根材の撤去

既存の屋根を剥がしていきます。

既存の屋根材、ルーフィング、屋根板金などを含めて撤去する作業です。

劣化した屋根材などを撤去する際に、粉塵や砂埃が舞うので、近隣に迷惑がかからないように注意が必要。

飛散防止のためのシートを使いながら、慎重に地上におろします。

③野地板の設置

野地板は「屋根材の下地材」です。

古い屋根を撤去した後、既存の野地板の状態を確認し、劣化している場合はその部分を丁寧に補修します。

その後、既存の野地板の上から、新しい野地板を重ねるように設置します。

★ポイント

野地板の状態を隅々までチェックできるのは、葺き替え工事ならではのメリット。

雨漏りなどの不具合が残らないように、きちんと確認してもらいましょう。

⑤新しい屋根材の設置

新しい屋根材を設置していきます。

雨が入り込まないように、丁寧に屋根材を敷き詰める作業です。

日本瓦や金属、最近では軽量のスレート、ガルバリウム鋼板、アスファルトシングルなどが屋根材として多く使用されています。

★ポイント

屋根材によって見た目の印象をガラッと変えたり、家全体の耐震性や機能性を高めたりすることもできます。依頼の時点でどんな屋根にしたいか細かく伝えると、好みの屋根に仕上がりやすいですよ。

⑥屋根板金の取り付け

新しい屋根材を設置し終わったら、屋根材の接合部分に貫板や下地材を取り付け、上から屋根板金を被せて固定します。

接合部分から雨水や害虫などが入り込まないように、丁寧にコーキング作業も行います。

板金部分は屋根全体の仕上がりや形状、水の排出機能に大きく関わるので、葺き替え工事の大事な仕上げ作業です。

⑦足場の解体

新しい屋根に葺き替える工程がすべて完了したら、足場の解体を行います。

組み立てる時と同様、大体は半日〜1日で終わりますが、機材を運ぶ大型車両が入ってきたり、解体時の騒音も予想されるので、近隣への報告は事前に済ませておくのがベスト。

★ポイント

施工後の屋根の仕上がりは、業者と一緒に隅々までチェックしてください。

（※写真を撮ってもらいながら確認するのがおすすめです）

屋根の葺き替えがすべて予定通りに進んだかどうかも細かく確認しましょう。

気になる箇所や手直しが必要になっても、足場を解体する前ならスムーズに対応できます。

《番外編》

屋根の葺き替え工事をする際は、雨どいの修理も同時に行うのがおすすめです。

わざわざ足場を組んで作業する機会はとても貴重なので、「いずれやろう」と思っているなら良いチャンスです。せっかくなので一緒に終わらせてしまった方が、結果的に費用を抑えられます。

もし雨どいの劣化が気になるなら、工事を依頼する際に合わせて相談してみましょう。

まとめ：屋根修理の業者選びは慎重に

屋根の葺き替え工事は、足場を組み立てて行う高所作業です。

実際に屋根に上がって、業者の施工過程を逐一チェックすることはできません。

数多くある施工会社の中には、素人に判断できないのをいいことに、見えないところで手抜き工事をしたり、あれこれと追加料金を大幅に上乗せしたりする悪徳業者が存在するのも事実です。

屋根の葺き替えにかかる費用は安いものではないので、信頼できる業者に依頼するのがかなり重要。

「工事のことなんて何もわからないから全部業者にお任せ！」では、万が一トラブルが起きた時に不利になってしまいます。

大切な家のことですから、施工内容やそれぞれの作業の目的などをしっかり把握しておきましょう！

また、実際に工事を検討している場合は、施工会社の実績や評判、工事後の保証制度やアフターサポートがあるかどうかも含めて慎重に業者選びをしましょう。

ちなみに、屋根の葺き替え工事によって耐震性や機能性（断熱性）などが向上する場合、国や横浜市の自治体の補助金制度の対象になるケースもあります。

「制度の対象となる条件を満たしているか」「利用の際はどんな申請が必要なのか」など、詳しい情報をチェックしておきましょう。

今回紹介した葺き替え工事をはじめ、適切な時期の屋根修理は家全体の寿命を大幅に延ばします。

屋根の痛みを放置して劣化が進んでしまう前に、必要メンテナンスとして屋根のリフォームも検討してみては？

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